こんばんわ。
鍼灸整体院武蔵 院長 田中です。
ブログの更新がしばらくおろそかになっておりました。
先日のチャリティーイベントは初めての開催にしては成功したのではないかと思います。
来場者の方々にもしっかりと肩のセルフケアをお伝えさせていただきましたし、
1000円イベントでの鍼灸体験も上々でした。
短い時間で針の効果を体感していただくというのはこちらもドキドキでしたが、なんとか皆さんに鍼のすばらしさをお伝えすることができたと思います。
さて、
今回は『痛み』について書いていこうと思います。
痛みは、とても不思議です。
身近にあるのに人によって感じ方が全く違うからです。
ぶつけた時の痛み、ギックリ腰の痛み、殴られた時の痛み、張り手をされた時の痛み、鍼を刺された時の痛みなどなど
鋭い痛みもあれば、鈍い痛みもあるし、一瞬で終わる痛みもあればしばらく続く痛みもあります。
そして、痛みに向き合って鍼灸施術をしているといつも不思議に思うことがあります。
それは、人によって感じ方が違うということです。
我々、治療家が患者さんを診ていくことで痛みについてぶち当たるのが、こちらが治療効果出ていると感じていても患者さん本人は変化していないということです。
我々、施術者側はもちろん痛みが完全になくなることを目指して治療を行っていきます。
その過程で、1回の施術で10段階中どのくらいまで痛みの程度が下がるかを指標としています。
この感覚はあくまでも患者さんの主観となります。
例えば、
来院した時の痛みが10だとして、施術後4とかになった場合、痛みが6も下がり、痛みが変化していると考えます。
しかし、
患者さんの反応はさまざまです。
痛みが6も減ったので、動かしやすくなった!ありがとう!
という患者さんと、
痛みがまだ4も残っているじゃないですか。どうにかしてください。
という患者さんの2パターンがおられます。
この場合、我々としては6も減ったので御の字ではありますが、患者さんの立場になると痛みはないに越したことはないです。
痛みは患者さんによって感じ方が違います。
では、この2パターンのうちでどちらの患者さんのほうが早く治るのでしょうか?
答えは、前者の患者さんになります。
痛みという感覚に、感情が支配されず、前向きに動きやすくなったということをとらえて考える方のほうが結果として痛み治療は早く進みます。
対して、後者の痛みがまだ残っているということに対してこだわっていて後ろ向きに考えている方は、治療を重ねても時間がかかってしまいます。
実際に、腰痛患者さんで痛みがある状態でもしっかりと日常生活を営む方のほうが早く痛みから解放されています。
痛みがあるとまず整形外科へ行かれる方も多いです。
そこで、ギックリ腰など急性の場合に医師より「安静にしてください」と言われたとします。
現実に多くの方が言われています。
安静にという言葉には、激しい運動はせずに日常生活をしてくれたらよいですよという意味があります。
医師が、布団に寝て安静にする場合は、「絶対安静」といいます。
基本的に痛みがあっても動けるのであれば動いて問題ないという感じになりますが、
痛みがあるうちは痛みがなくなるまで寝ておかねばならないと考えてしまう方もまだまだ多いです。
肩の痛みの場合、痛みがあるからまったく動かさないようになると、関節が癒着してしまって、痛みがなくなったころには肩関節が全く動かなくなってしまいます。
関節が癒着した場合、もとの機能を取り戻そうとすると更に時間がかかってしまいます。
そのため、痛みがあっても我慢できるのであれば、適度に肩を動かすことを私は推奨しています。
このように痛みに関しては施術者側も不思議にとらえています。
痛みに対して身近だけどそれほど深くかかわることがなければ正しい痛み治療のあり方を知る機会というものは中々ないと思います。
これを機会に一度痛みについて学んでみるのもよいかもしれませんね。
当院では、痛み治療全般にお受けしています。
もちろん、肩の痛み、四十肩・五十肩についても専門ですのでしっかりと診させていただきます。
お気軽にお問い合わせいただけたらと思います。